知りたい!感染予防のこと

今だからこそ知っておきたい感染予防について

看護師がしている感染予防の基本

看護師の感染予防の基本として、手洗いがあります。
手洗いの正式名称は「手指衛生」と言います。
手洗いの方法は、流水と石鹸で丁寧に手、指を洗った後、ペーパータオルを使って水分をしっかりふき取ります。
また看護師が、これから患者さんに対して処置を行うという時は、アルコールで作られた手指消毒剤を使用して手洗いをします。
以前は医師の回診の時などに、看護師がおしぼりを手渡す習慣がありましたが、感染を生みやすいとして、最近は行われていません。
さらに心がけたい感染予防の基本が、環境整備です。
環境整備をわかりやすい言葉にすると、清掃になります。
消毒剤が入った使い捨てワイプを使って、人が触れることが多い場所を清掃するケースが増えています。
使い捨ての清掃グッズを使うことで、感染の確率を下げることができます。

個人防護具についても、感染予防の処置が施されています。
以前は布の予防着を装着して、1日に1回交換するのが常識でした。
しかし、布の予防着は、血や体液などがしみ込みやすく、完璧な防護は難しいことがわかりました。
そこで、最近では防水性のガウンやエプロンを着用しています。
さらに1日1回の交換ではなく、患者さんごとに交換し、破棄するようになりました。
同様に手袋も、患者さんごとに交換し破棄するのが当たり前になっています。
清掃グッズと同様に、予防着や手袋も患者ごとに交換した後、破棄することで感染予防を徹底することが可能です。
尚、看護師の感染予防の詳細は、<基礎から学ぶ感染予防>でも知ることができます。